こんにちは。ねおん(@neonoeneon)です。実はチーズプロフェッショナルの資格を持っています。
最近twitterでチーズプロフェッショナルの受験を決意表明される方を多く見かけます。
私もチーズが好きだったので、軽い気持ちでチーズプロフェッショナルの受験を決めたのですが、実際に学習を進めると意外と難しい部分がたくさんありました。
ここでは私がチーズプロフェッショナルを受験するに当たって壁となったことを述べていきます。
①フランスのAOCチーズは原語で書けなければならない
フランスのAOCチーズを中心として、著名なチーズは原語で書ける必要があります。
よく言われることなんですが、実際にやってみるとフランス語のスペリングは英語と異なっているので難しいです。
いくつか例を見てみましょう。
ピコドン
Picodon
これは簡単ですね
カマンベール・ド・ノルマンディ
Camembert de Normandie
ちょっと難しくなってきましたが、何とか覚えられそう。
ブルー・デュ・ヴェルコール・サスナージュ
Bleu du Vercors-Sassenage
日本語でも覚えるのが大変ですが、原語表記もなかなか難しいですね。
コンテ
Comté
通常のアルファベットにアクセント符合が組み合わさっています。
このような細かい部分も正しく覚えなければなりません。
ヴァランセ
Valençay
cの下にちょこんと何か出てますね・・・
発音の目印となる符合ですが、私はチーズの勉強をするまで見たことがありませんでした。
チーズプロフェッショナル試験に合格するには、チーズの原語表記を50~60個ほど覚えなければなりません。
特にフランスチーズのスペリングは日本人には馴染みがないものが多いので、時間をかけてマスターする必要があります。
何度も書いて覚えるしかありません。
私は毎日ノートに書いて覚えました。
②フランスを中心とするヨーロッパの地理を把握しなければならない
チーズの名前の由来ってご存じですか?
その多くは原産地を由来としています。
チーズはその土地の風土を反映した郷土食ですので、チーズを知ることはその原産地を知ることも意味します。
その土地の気候や地形の特徴がチーズ作りに反映されています。
チーズプロフェッショナル試験に合格するためには、ヨーロッパ各国の位置関係や、フランスやイタリアの地勢図を頭に叩き込まなければなりません。
私はロワールとロレーヌがいつまで経っても覚えられませんでした。。。
③代表的なチーズの製法を論述できなけらばならない
それぞれのチーズにそれぞれ異なる製造工程があります。
代表的なチーズ製造工程の手順と、その目的や効果は自分の言葉で説明できなければなりません。
チーズによっては原料乳の温度管理や材料の投入のタイミングなど、細かい知識が必要になります。
④ブラインドテイスティングができなければならない
私がチーズプロフェッショナル試験を受験した年は、ブラインドテイスティングでチェダーチーズを特定し、その製法を論述する問題が出ました。
スーパーで売っているチェダーとゴーダを食べ比べてみてください。
ポイントがわからないと区別がつかないですよね。
次の項目に関連しますが、ブラインドテイスティングに関してはスクールに通ってレッスンを受けるのが一番だと思います。
⑤お金がかかる
2021年度のチーズプロフェッショナル試験の受験料は
11000円です
ただし、受験資格に「2021年度のC.P.A.全期個人会員であること。」とあります。
C.P.A(チーズプロフェッショナル協会)の会費は
入会金5000円+年会費10000円です。
新たにC.P.Aに入会して受験するには25000円かかります。
学習に必要になる教本は4400円とこちらも高額となっています。
当然チーズの試食も必要になるので、資格の取得までに結構なお金が必要になります。
私はスクールに通って勉強しましたが、受講料に10万円以上かかりました。
まとめ
チーズプロフェッショナルは知識の面でも金銭面でもハードルが高めの資格だと思います。
とは言え、チーズの知識を増やすことができますし、食品に関する法令やヨーロッパの地理やにも詳しくなれます。
興味がある方は、是非万全の対策で受験してほしいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
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